Peach Aviation
"パッと目を引くPeachのコーポレートカラー"
初めて乗るPeach
この頃、たまにはLCCに乗ってみようかな。でも、乗り方わからないしやめようかな。というのが続いていた気がする。それとともに、LCCに興味や関心が少しずつわいてきていた。
そんな中、Peachでセールが行われた。それが決め手となりPeachに乗ることにした。
Peachについて簡単な情報
ANAのグループ企業であるPeachは2019年にバニラエアと統合し、関西空港のほかに新千歳、仙台、那覇、成田などを拠点空港とし、日本国内のみならず、アジアへの国際線も多く就航しています。
機材
Peachには3種類の機材があり、多くの機材は『A320』、次にPeachの中ではおそらく2番目に新しい『A320neo』、そしてPeachのなかでは一番新しい『A321LR』です。
それぞれの機材の大きな違いとしては座席数・航続距離。座席数・航続距離共に、A320 < A320neo < A321LR となっている。
シートマップ等はこちらをご覧ください。
運賃タイプ
Peachには機材と同様3種類の運賃があり、大体の場合(変わる可能性も有)安い運賃から「シンプルピーチ」「バリューピーチ」「プライムピーチ」となる。
とにかく安く行きたい、移動費は節約したいといった人におすすめ
機内持ち込み手荷物は2個、合計7kgまで持ち込み可
受託手荷物、座席指定、フライト変更の手数料は有料
また、予約取り消し時のピーチポイントの払い戻しは不可
購入期限は搭乗2日前の23:59まで
⇒オプションがほとんど含まれておらず、費用を抑えることができる
逆に言えば、自分で好みのオプションだけをあとからつけることも可
・バリューピーチ
基本的なパッケージ。日程変更などになるかもしれないといった人におすすめ
機内持ち込み手荷物は2個、合計7kgまで持ち込み可
受託手荷物1個まで無料
プレジャーシート*・スタンダードシート*の座席指定は無料
フライト変更の手数料は無料
また、予約取り消し時のピーチポイントの払い戻しは、運賃から取消手数料1,100円を差し引き、差額をピーチポイントでお返し
購入期限は予定出発時刻の1時間前まで
⇒LCC以外の航空会社と変わらないような、基本的なオプション・サポートがついていてもしもの時も安心
・プライムピーチ
充実したオプション設定、荷物を多くお持ちの方などにおすすめ
機内持ち込み手荷物は2個、合計7kgまで持ち込み可
受託手荷物2個まで無料
スマートシート*・プレジャーシート*・スタンダードシート*の座席指定は無料
フライト変更の手数料は無料
また、予約取り消し時のピーチポイントの払い戻しは運賃全額をピーチポイントでお返し
*座席については下で紹介
座席
Peachには4タイプの座席がある。それぞれ特徴があり、座席を指定する際の料金も異なっている*。しかし、特徴が異なるだけであって、エコノミークラスとビジネスクラスのような大差があるわけではなく、シート自体はすべて同じ。
*購入した運賃タイプにより座席指定料金が発生する場合がある
・足元が広い、1列目の座席にあたるファストシート
最前列の座席。前に座席がなく、足元のスペースが普通の座席に比べて少し広い。
また、降機時には早く降りられることが期待できる。
・機体前方座席及び非常口座席にあたるスマートシート
機材によって異なるが、機体前方の2-5列目と非常口座席の2列。
・機体前方及び後方窓側座席にあたるプレジャーシート
機体前方の6-11列目のすべての座席とスマートシート・ファストシートを除いた窓側座席。
・上記以外の通路側・中央列の座席にあたるスタンダードシート
ファストシート・スマートシート・プレジャーシート以外の通路側・中央列のすべての座席。
座席指定の際にかかる料金としてはこれが一番お安い。
peachによる
座席指定を事前に行うには別途料金が必要になる場合がある。その際、
○国内線と国際線
○どこで航空券を申し込むか(ウェブサイトかコンタクトセンターか空港カウンター)
○ウェブサイトで航空券を購入している最中か購入後
で指定料金が異なる。
購入時 | シンプル | バリュー | プライム |
---|---|---|---|
スタンダード | ¥790 | ¥0 | |
プレジャー | ¥840 | ¥0 | |
スマート | ¥1,090 | ¥0 | |
ファスト | ¥1,590 |
購入後 | シンプル | バリュー | プライム |
---|---|---|---|
スタンダード | ¥930 | ¥0 | |
プレジャー | ¥980 | ¥0 | |
スマート | ¥1,230 | ¥0 | |
ファスト | ¥1,730 |
他にもおもしろオプションがたくさん
空港で預けた手荷物が到着空港で優先的に返却される「手荷物優先返却オプション」や気になっている便や安い値段で販売されている便などをキープしておきたいなどというときに活躍する、「予約キープサービス」などオプションが多数存在しています。
色々なところで追加料金が発生するというとらえ方もあると思いますが、その分基本運賃が安くなっていて、逆のとらえ方をすれば、自分好みの運賃セットをつくれるということになります。自分に必要なものだけ追加して、必要ないものはつけない。そんなことができます。
また、追加オプションの中で最も魅力を感じたのが、「スペースシートオプション」。これは自分が指定した座席の隣の座席を確保することができるというオプションだそう。ここでは詳しくは紹介しませんが、おもしろそうです。
機内デジタルサービス
Peachでは無料の機内デジタルサービスを展開している。
機内デジタルサービスはインターネットに接続するものではないが、上空でフライトマップやPeachオリジナルコンテンツなどを自身の端末で楽しむことができる。
例えば....
✓機内食やグッズの注文
✓フライトマップの閲覧
✓動画コンテンツの視聴
など、機内で過ごす時間を充実したものにできるサービスの一つです。
Peachの翼で大空へ
この記事では詳しく深掘りはせず、簡単に一連の流れを紹介します。詳しい搭乗記はまたのちに紹介いたします。
朝の成田空港
今回は成田空港と新千歳空港間をPeachで往復します。
今回乗るフライトは
NRT → CTS
07:30 09:20
CTS → NRT
11:00 12:40
時刻表上だと、新千歳まで飛行時間は1時間50分。復路の成田行きは1時間40分となっていました。
Peachは成田空港の第一ターミナルを使用しています。成田空港の第一ターミナルは現在、国際線ではANAやZIPAIR、国内線ではANAとPeachが使用しているターミナルです。
Peach以外のLCCは成田空港でLCCターミナルと言われることもある、第三ターミナルを使用していますが、Peachは第一ターミナルから出発です。
成田空港第一ターミナルは鉄道駅で言うと、終点の成田空港駅にあたり、駅とターミナルは羽田空港第一・第二ターミナルのようにつながっており、他のLCCが使用している第三ターミナルに比べるとアクセスがしやすくなっています。
空港に着いたらまずはチェックインをする必要があります。
(最近、アプリでチェックインを済ませて、そのまま保安検査場・搭乗口へ進むことができるようになったみたいです)
Peachのチェックインは国内線の場合、出発予定時刻の90分前から30分前までの1時間の間で済ませる必要があります。
Peachのチェックインは段ボール製(一部)のチェックイン機を使用して、簡単に行えます。
お手元に予約情報のバーコードもしくは予約番号を用意して、チェックイン機を操作します。操作は、チェックイン機の画面に出てくる指示に従うのみです。チェックインが完了すると、レシートのような紙が発行されますので取り忘れないように注意してください。それが、搭乗券になります。
貨物室に預ける手荷物がある場合は、別で有人カウンターに並び手続きを済ませます。今回預ける荷物はなかったので、そのままカウンター向かって左手にあるエスカレーターで上の階へ進みます。
当時はスタッフの方が、丁寧に進む方向などを案内していましたので、初めてでも安心です。
上の階に進むとそのまま保安検査場へとつながっています。保安検査場の前にはお手洗いもあり、出発前使用することができます。
保安検査場までは長い通路があったような気がしますが、通路は一つしかないので、迷うことはないと思います。
保安検査の際には先ほど発行した搭乗券が必要になります。また、保安検査場はあまり大きくないので、スムーズに通過できるように事前に準備をしておくとよいでしょう。
※空港によって、保安検査の方法が異なる場合があります。ご自身でご確認ください。
保安検査が済むと、エスカレーターで再び地上階へと降ります。成田空港第一ターミナルの国内線エリアはPeachとANAの少ない便のみの使用となるため、待合室は羽田空港のバスラウンジのような感じとなっています。
しかし、売店などはあったような覚えがあり、出発前機内でなにか食べるものなどを調達しておくこともできるかと思います。
ここまで来れれば、乗り遅れる心配もなくなるかと思います。あとは搭乗口がどこなのかをしっかり確認して、自分が乗る便の搭乗開始案内があるまでゆっくりと待ちましょう。
空港到着から保安検査通過まで
○1階の端にある国内線エリアへ
↓
○チェックイン
ーアプリで事前にチェックイン
ー自動チェックイン機でスムーズにチェックイン
※出発予定時刻の30分前まで(国内線・チェックイン機)
↓
○手荷物を預ける
ー預ける手荷物がある方は、カウンターで荷物をお預け
↓
○エスカレーターで保安検査場へ
ー上の階にある保安検査場へ進む
ここまではスタッフの方が数名いらっしゃったのでわからないことがあれば、すぐに質問をする
※出発予定時刻の25分前まで(国内線)
↓
○保安検査を受ける
ー保安検査員の指示に従い、保安検査を受ける
↓
○荷物をまとめ、エスカレーターで下へ
ーエスカレーターで下へ降りると待合室に到着
↓
○搭乗口・出発予定時刻・行先を確認
ー搭乗開始時刻などの案内に注意しながらゆっくり過ごす
ボーディングスタート
搭乗が開始しました。今回は搭乗口「C」からの出発です。
当時、混雑している様子がうかがえた便は数段階に分けて搭乗を案内していた。しかし、搭乗した便は空いていたせいか、搭乗開始と同時にすべてのお客さまが案内された。
搭乗する際にもチェックイン時に発券した搭乗券又はスマートフォンの画面(QRコード)などが必要になりますので準備をしておきましょう。
今回搭乗機まではバスで移動をします。ANAの787やこれから乗る機体と同じPeachのA320、普段はなかなか見ない外国籍の機体などを見ながら成田空港内を移動します。
搭乗機の前に到着後、タラップを使って機内へと入ります。朝の成田空港、開けたオープンスポットは大変気持ちよかったです。
新千歳へ向けて出発
まずは、新千歳まで約2時間の空の旅です。座席は30C。事前に指定をしておきました。
30Cは最後列の通路側座席です。
新千歳行きはだいぶ空いており、それぞれ窓側と通路側に人が座っているような具合でした。
座席は窓側ではないので外の景色を眺めることはできませんが、初めて乗るPeachをゆっくりと楽しむこととした。
はじめのアナウンスは「ようこそ」から始まり、これは良いフライトになりそうだぞと思った。
緊急時に関する案内は、客室乗務員のデモンストレーションにより行われた。日本国内でも客室乗務員によるデモンストレーションは数多くみられるが、実際の物でどのように操作するのかを案内するため、わかりやすく個人的にはとても良いと感じている。
離陸は16Rから。成田空港411スポットから16Rまでは地図で見るとかなり移動しているように感じたが、実際搭乗しているとあまり長くは感じなかった。
その後、普段通りに離陸。シートベルト着用サインが消え安定した飛行が続いた。
ここで、普段の便と違う点があり少し違和感を感じた。LCC以外の航空会社ではほとんどの場合、東京ー新千歳便では飲み物を提供する。しかし、Low Cost Carrier なので、シートベルト着用サイン消灯後、ドリンク提供が始まるといった雰囲気がなく、新鮮に感じた。
また、今回乗った機材はPeachのA320ceo。テーブルはこのような感じで普通の航空会社と比べてもあまり遜色ないと思う。
行きの機内は朝出発の便ということか、乗っている人が少ないということか、終始静かな雰囲気が流れていた。また、Peachオリジナルのデジタルサービスや機内誌など機内で楽しめるコンテンツは充実しており、大変快適に過ごすことができた。
座席に関しては初めに座ったとき、普段乗っている感覚より狭いとは思いましたが、足元は以外にもそこまで狭くなく、荷物を前の座席の下に入れることがなければ、割と快適に過ごせるかと思いました。
また、化粧室に関してですが、とても清潔感があり良かったと思います。
新千歳に到着
新千歳空港へはほぼ定刻通りに到着し、国内線の最端部0番ゲートにブロックイン。
新千歳空港は他の航空会社と同じターミナルを使用しているため、普段とあまり変わりはなく、到着ロビーへ出ることができた。
復路の搭乗準備
帰りも成田空港までPeachを利用します。Peachで同日往復をする場合、必ず各出発空港でのチェックインが必要となるようです。
新千歳空港は国内線搭乗エリア向かって左手一番奥にPeachのエリアがあります。
新千歳を11:00に出発する割と早めの便でしたが、Peach専用の保安検査場にはすでに列ができており、早めに並ぶこととしました。
列ができていた原因は、おそらく荷物の重さチェックかと思われます。
成田空港ではなかったため、完全に忘れていましたが、Peachで機内に持ち込むことができる手荷物は2個合計7kgまでとなっています。
空港によってはこれを保安検査前にチェックされることがあります。ここで7kgを超える場合には何か物を捨てるか、追加料金を払い貨物室へ預ける必要が出てきます。
普段LCCに乗りなれていない方は特に注意が必要なポイントだと感じました。
復路搭乗開始
新千歳空港でもどこの空港でも基本的にチェックインから保安検査を受け、搭乗までは大体同じ手順となります。
復路の新千歳発成田行きは混んでいるということを事前に把握していました。そのため、搭乗口前の待合室には多くの人が待機していました。また、係員の方が荷物に関する注意、搭乗に関する注意を繰り返し案内していました。
復路便は事前に窓側30Cを指定しておりましたので、割と早く機内へ入ることができました。
復路出発
帰りの便は事前の情報通り満席近く、隣にもお客さんが座られました。
機材は往路と同じA320ceoですが、シャークレットを装備している元バニラエアの機材でした。そのため、座席周りの使用も多少異なり良い経験となりました。
大きな違いとしては、テーブル。PeachのA320ceoの場合はJALの普通席で見られるテーブルのような感じで、前後にスライドすることはできない。しかし、元バニラエアのA320ceoの場合、ANAで見られるようなテーブルで、前後にスライドをすることが可能。
また、居心地についてだが、さすがにおしりが少し厳しいと感じる点はあった。しかし、隣には2名の方が座られて満席状態だったが、特にその点に関して窮屈を感じることなどはあまりなかった。
上空では、往路同様デジタルサービスでフライトマップなどを見ながら過ごすことができとても快適だった。
また、事前に座席を指定していたため、最後尾で後ろの人を気にすることなくリクライニングを倒すことができた。
そして、この便には赤ちゃんが2名ほど搭乗されていたが、客室乗務員の方がとても親切に対応しており、心がほっこりしました。
成田到着
朝、成田を出発してから約5時間。再び成田空港へ戻ってきました。
着陸後の機内アナウンスでは「ほんまおおきに」を聞くこともできました。
往路はバスでの搭乗でしたが、到着時はPBBに接続され、バスを使うことなくターミナルへ移ることができました。
しかし、成田空港はやはり広く、到着後ロビーに出るまでが大変長かった。その間にはあまり人もおらず、お手洗いもありそこまで不便に感じることはなかった。
Peachに初めて乗ってみて【総括】
結論から申しますと...
とても良いと思いました
考察・感想
乗務員や係員の対応・サービス
特に成田空港では、丁寧に伝わりやすく搭乗手続きの手順、その次はどこへ進めばよいのかなど、しっかりと案内をしていて迷うことなく、スムーズに搭乗口まで進めた。
新千歳空港では搭乗がスムーズに進むよう荷物を2個にまとめるよう何度も促しており、大変良かった。また、幼児をお連れのお客さまへの対応が見ていて素晴らしかったと思う。
機内で客室乗務員は”Peachを選んでよかった”と思える素晴らしいサービスをしていた。
Peachについて機内で尋ねたところ大変丁寧にお答えいただいた。
復路便では幼児をお連れのお客さまに笑顔で親切に対応していた。
また、終始笑顔の絶えないフライトだったと記憶している。
「ようこそ」というアナウンスは素晴らしいと思った
乗りなれていない飛行機で新鮮だった
なんでも同じだと思うが初めてのものは新鮮で良い体験になった。
座席
乗って率直に思ったこと
ー前後間隔が狭いなぁ
前後間隔はやはり少し狭く感じた。
ー座り心地は微妙だなぁ
見た感じだが、座面は少し薄い感じで少々硬め。そのため、帰りの便は少しきつかった。
ー足元は意外と狭くない
足元に関しては荷物を置かなければ余裕があるため意外と狭くなかった。
安い!
今回はセールを使用して往復
合計 11,500円で購入しました。→片道約5,000円
LCCにしては少し高いんじゃないかと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、諸税などを引くと、
元々の運賃は片道3,790円でした。
運賃詳細としては
シンプルピーチ(基本運賃)+空港使用料・諸税等+座席指定料+支払い手数料
やはり、手数料などで初めに見た金額より高くなってしまい無駄にお金が発生していると感じてしまう部分はありますが、それでも成田から新千歳まで片道5,000円強はとても安いと思います。
すばらしい安さです。
まとめ
旅先までの移動費を少しでも抑えたい!飲み物は出なくてもいいから安く移動したい!といった方にはとてもおすすめできる航空会社だと思いました。
Peachはどんどんどんどん新しいことに挑戦して、良い方向に変わっていく航空会社というイメージがあります。
ニーズに合わせていろいろな面白いサービスも展開していますので、是非機会があれば一度利用してみるのはいかがでしょうか。
LCCは日本を上空から眺めるのには何より安く最高のものだと思います。
Peachの紹介と簡単なPeachのフライトで感じたことでした。
参考
以上