『ベア・ドゥ北海道JET』
この姿は過去のものになってしまった。
最近まで北海道と東京の間を元気に飛んでいたように感じるが、改めて振り返ってみるともうだいぶ前のことのようだ。
ベアドゥを振り返る
遡る事約6年と8カ月前の
2016年5月30日
www.airdo.jp
AIRDOより新たに「ベア・ドゥ北海道JET」という特別塗装機を運航するという旨が知らされた。
そして、その後の
2016年6月17日
就航日の正式決定やベア・ドゥ北海道JETにおける機内サービスなどをはじめとする就航に向けた詳細が発表された。
2016年7月29日
就航前日の28日には報道公開が行われたよう。そして、29日、現在もある東京羽田発札幌新千歳行きHD15便として初就航をしたそう。
北海道の四季がコンセプト
機体塗装を見ると分かるように
花々が一斉に咲き新緑に溢れる春から初夏、爽やかな風が心地良い夏の大草原、収穫と紅葉の中で動物たちが冬支度を始める秋、そして、一面が白銀の世界に変わり幻想的な雪景色が見られる冬
https://www.airdo.jp/corporate/release/2016/release-388.html
まさに『北海道の翼』AIRDOにピッタリな素晴らしい機体塗装ですよね。
どこまでも続く広い大草原、羊、フクロウ、キツネ、時計台。機体前方は春から初夏、後方へ進んでいくと雪の降る冬の景色に。
そして、この機体で一番印象的な塗装。
機体後方垂直尾翼に描かれたAIRDOのマスコットキャラクター『ベア・ドゥ』。愛らしい「ベア・ドゥ」の姿に魅了された人も多くいるだろう。
特に羽田空港では自分が搭乗する便が出発するゲートと同じスポットにこの尾翼が見えて喜ばしい気持ちになった人も多くいるだろう。
ベア・ドゥ北海道JET 退役
2021年8月24日、AIRDOから「2021年度下期運航計画について」発表があった。
その内の「1.機材計画」にて
「ベア・ドゥ北海道JET」のJA602Aは2021年12月上旬を最終運航予定としております。
https://www.airdo.jp/corporate/release/2021/release-8459.html
と記載されていた。
この2021年8月下旬時点で発表されていた情報(機材計画)としては
288席タイプの767型機2機(JA601A,JA602A)を2021年11月と12月に退役
270席タイプの767型機2機(JA605A,JA607A)を2021年10月と12月に路線投入予定
ベア・ドゥ北海道JETは2021年12月上旬を最終運航予定
・機材は計12機での運航を基本とする
B767-300型機は4機、B737-700型機は8機
また、退役にあたり#紙コップでDOキャンペーンといった企画も行われた。
改めて、ありがとう ベア・ドゥ北海道JET。
2023年を迎え1ヵ月以上がたった今から25年以上前の1998年1月。
ベア・ドゥ北海道JETとして活躍したJA602AはANAに導入され、ANA時代の2009年から2014年までは特別塗装機「モヒカンジェット」として運航されていました。
その後、2016年にANAから北海道の翼AIRDOへと移り、AIRDOとして就航した当初から「ベア・ドゥ北海道JET」の特別塗装が施されていました。
日本へやってきて、ANA、AIRDOの2社で多くのお客さまを乗せ、たくさんの離発着をこなした『JA602A』。
2021年12月、「ベア・ドゥ北海道JET」として飛んだ約5年、日本の航空会社として飛んだ約23年に幕を閉じ、日本の空から離れました。
最後は、羽田からAIRDOの拠点、新千歳へフェリーされ、その後アメリカへ向けて飛び立ちました。
特別塗装機ということもあり、思い出に残っている方も多いであろう『ベア・ドゥ北海道JET』。
改めて振り返ってみると、もう1年以上前のこと。時の流れの速さを感じます。
時には楽しかった昔の思い出をゆっくりと振り返ってみるのもよいかもしれません。心を落ち着かせ、ゆったりと過ごすことは日常の中で大変重要なことかと思います。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
追記
ベア・ドゥ北海道JETでは767が使用されているが、過去には737-500を使用したベア・ドゥの特別塗装機が2機ほど運航されていた。
今、AIRDOには大きな存在感のあるロコンジェットがいるが、是非新たな特別塗装機「ベア・ドゥ」シリーズにも期待したいところだ。
以上