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【LCC】ジェットスターで成田からオトクに安く旭川へ | 乗り方は簡単!

飛行機は安く抑えたい方へ


2023年12月、JetstarJapanが新たに開設した成田=旭川線。この路線、約9年前までは中堅エアラインのスカイマークが運航していた。そして今回、LCCのJetstarが新たにこの路線に就航した。

価格設定は片道5,990円からとなっており、リーズナブルに移動できる手段だ。

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聞き覚えのある”第3ターミナル”


Jetstarは成田空港では『第3ターミナル』を利用しています。バスや鉄道で成田空港へ来る方、特に自信があまりない方はターミナルへのアクセス方法を確認しておくことをおすすめします。

第3ターミナルには鉄道駅がありません。他のターミナルから第3ターミナルへは無料連絡バスが便利です。第2ターミナルからはとてもわかりやすくマーキングされた連絡通路をあるって行くこともできます。

また、都心からの一部高速バスは第3ターミナルに停車します。詳しくは成田空港のHPをご確認ください。


第3ターミナルは少々不便な印象がある方も多くいらっしゃるかもしれません。しかし、建物内は比較的新しいためきれいで、広さにも余裕があり、LCCに搭乗する際に必要な機器が備えられています。例えば、荷物を整理できる台や手荷物の重量計があったりと。

手荷物を預ける場合はこちらで預けることになります。成田には自動手荷物預け機もあります。


陸上競技場のトラックを彷彿とさせる塗装に沿い、出発という案内の方へ進んでいくと保安検査場に到着します。途中にはコンビニや飲食スペースも充実しており、割と良い空間となっています。

国際線と国内線の保安検査場が隣り合っていますので、お間違えの無いようにお進みください。

T3のおもしろいところ


保安検査通過後は搭乗ゲートまで歩いて向かいます。バスゲートの場合は保安検査通過後すぐ待合室へアクセスすることができ、ゲートが161-175の場合はサテライトまで何度か上がったり下がったりして向かうことになるでしょう。


2回エスカレーターに乗ると、連絡橋にでます。この連絡橋からの眺めは第3ターミナルを使うメリットとも言えるでしょう。絶妙な高さから航空機を見ることができます。


また、サテライトエリアまでの道中、連絡橋を渡るため一度上がり再度下がる必要があります。その際、階段の横にはエスカレーターがあり、エレベーターも各箇所に設置されています。どこもきれいで配慮が行き届いているように感じます。

少し距離はあります。通常よりも少し余裕を持った行動を心がけて、保安検査を通過するといいでしょう。

そして、飛行機を見るのに立ち止まったりしながらサテライトへ向かっていると、後ろから何組かの方が急いでいる様子で走ってきましたね笑。それと同時に福岡行きのお客さまが何名か呼び出され、「搭乗終了時刻を既に過ぎている。お急ぎ○○ゲートへ。しかし、このアナウンスは搭乗を約束するものではない。」というニュアンスのアナウンスが流れていました。時間は守りましょう。全員のためになるでしょうから。

手荷物の重量チェック


本日搭乗するのは上から5つ目の旭川行き。旭川行きはJAL、そしてカンタスとのコードシェアもしているようです。目的地を見ると、日本国内様々な地域へ就航しているのがわかりますね。国内線だけでなく国際線でも多く飛んでいるLCC。LCCだけでも割とすごい路線網ですよね。毎度驚かされます。

搭乗待合スペースには余裕があり、ちょっと変わったイスもありました。また、就航地の観光案内誌のようなものも設置されており、なかなか良いスペースです。

そして、待合スペース中央に重量計と職員の方が待機されており、そこで機内に持ち込む手荷物の重さが量られるようです。クリアしたら紙のタグを荷物につけてくれます。
このステップをふむようにアナウンスはされますが、アナウンスされる前、つまり混む前にできるようであれば済ませておくのも良いでしょう。

搭乗


旭川までお世話になるこの子はJA10JJ、A320型機でございます。朝一の便で関西から成田に到着し、お客さまが降機中です。成田空港第3ターミナルにはブリッジがなく、バスでなくても搭乗・降機時に階段を使うこととなります。


搭乗は3回に分けて案内がされました。はじめに、大手で言う事前改札対象者に加え非常口座席に着席される方々が案内されていました。次に、後方座席。最後にすべてのお客さまという順番になっていました。

ゲートを通過すると、階段を下ります。そこから歩いて搭乗機へと接続です。車いすを利用されている方や階段の上り下りに不安のある方は各社の対応を参照の上航空会社にご相談されるといいでしょう。


着席です。ここの景色だけ見ると、あれどこの空港にいるんだっけ、と思ってしまいます。成田空港の意外な一面です。

出発


プッシュバックです。プッシュバックの際はトーバーレストーイングカー(前輪を持ち上げて飛行機をけん引する)が使用されたようで、停止後機体が下へ傾いていく様子がよくわかりました。

画像中央に見える連絡橋を渡ってこちらへやってきたのです。

さて、出発時のアナウンスですがいくつか引っかかるものがありましたのでご紹介します。ひとつは乗務員の業務妨害はしないでくださいというニュアンスのアナウンス。次に、機内では持ち込まれたアルコール飲料はお飲みになる事ができないというアナウンス。そして、窓の日よけを完全にあけるようにというアナウンス。

また、客室責任者のことは客室サービスマネージャーと言っていましたね。


第2ターミナルにはキャセイのA350が2機並んでいましたね。片方は-900、画像に写っている方は-1000でした。

通る誘導路にもよりますが、なかなか魅力的なラインナップの航空機を見ることができるのは成田を使う際の楽しいところですよね。

離陸


格納庫の前を通り、RWY34Lへ。この時間、特に待たされることもなく、離陸をする後続機も近くにはおらずでした。


第1ターミナルの飛行機たちを見ながら離陸。空港周辺は雲がない青空に見えます。

離陸後は貨物エリアとB滑走路を眺めながら上昇。きれいに駐機している貨物機たちはやはりかっこいいですね。双発も3発も、4発もいる。見ごたえのあるものでした。

そして、A滑走路を離れてからしばらく、右手にはB滑走路がようやく見えてきたというところです。A滑走路とB滑走路の位置のずれ具合を見て感じることができました。

ぐるぐる~


利根川を眺めながら右旋回。このままぐるぐるします。飛行機を俯瞰で見ると1回転、大きな円を描くように旋回をしながら上昇します。

クッションがあるといいかもしれません


今回機内の画像はあまり紹介することができませんが、座って感じたことをお伝えしておきます。

まず、シートポケットについて。基本、私物をシートポケットに入れるのは難しいのではないかと感じました。小さいものを入れたら取り出すことが難しくなるでしょうし、少し大きめのものは収まらないかもしれません。

画像にある安全のしおりをご覧ください。横向きで入っていますね。A4サイズだと思いますが、横向きで入れて少しはみ出すぐらいの深さです。つまり、少し浅めということですね。

ただ、ひとつ驚いたのが機内誌Take freeだということです。Peachの場合そうではないですよね。

そして、頭の部分にシートポケットがあり、こちらから見ると頭部がへこんでいます。その影響か、座席は頭の部分が少し出っ張っている形で、座ると背中から腰のあたりに空洞ができてしまう、もしくは直角に近い姿勢になってしまうのです。

なので、クッション代わりになるような上着やクッションそのものがあれば腰に挟むと良いかもしれません。

シートまわり

シートポケットは頭の部分にあり、深さが浅い

座席は頭が少し出っ張っている

腰にクッションや代わりになるものを挟むと◎

オンラインチェックイン


旭川までの飛行予定時間は1時間50分。長くも短くもありません。もちろん無料のドリンクサービスもございません。しかし、事前に注文しておくか、機内で購入することで、ある程度の飲食物を提供してもらうことはできます。

ジェットスターではオンラインチェックインをすることができ、それも日本国内線の場合1週間前からすることができるようです。

ジェットスターにはアプリがありますが、アプリ上で搭乗券を表示したりすることはできないので、必要でなければ導入する必要はなさそうです。

オンラインチェックイン時に健康状態や危険物所持の有無、バッテリー等持ち込み手荷物に関する確認がしっかりされます。その後搭乗券を表示することができ、紙で印刷されたい場合はPDF搭乗券を、ウォレットに追加してスマホで表示される方はモバイルを選択できます。

また、搭乗者情報の欄には名前や座席だけでなく、持ち込み・預け手荷物は何kgまでかが表示されます。これはJetstarならではかもしれません。

チェックイン

オンラインチェックインについては下記リンクから

もちろん、空港でチェックインすることもできます。

機内アナウンス


キャプテンからの機内アナウンスもありました。しかし、挨拶をされてすぐに途切れてしまいました。はじめは無線が入ったんだと思いましたが、次にアナウンスが入ったときには、何事もなかったかのように英語で話し始めました。そのため、機長から日本語による詳しい案内はありませんでした。何があったのでしょう。

英語でのアナウンスによれば、現地の天候はsnow showerとおっしゃっていましたので、少々雪が降っているようで、気温は1℃とのことでした。

雲を抜けると、


雲を抜ければ、眼下には北の大地が広がっています。何層にもわたる厚い雲を抜け、まもなく着陸です。

着陸前、コックピットから着陸準備の業務連絡が流れると、シートベルト着用サインは点灯していませんが、テーブルとリクライニングを元の位置に戻すように促されます。それと同時に安全確認が始まり、いよいよ着陸前となります。

また、着陸時には離陸時同様窓の日よけを完全に開けるようにアナウンスがなされます。そして、離着陸時ともに照明も暗く設定されます。

着陸


今回のフライトは少し変な揺れが多く、着陸直前も少し振られていました。接地するかなと思ったら少し頭と体が上がり、その後ドスンと接地しました。

逆噴射の様子から、路面は少し濡れていそうだということがわかります。また、空港周辺あまり視界が良くなさそうな天気です。


ゆるめの雪が降っているようです。到着後のアナウンスはなぜか少し急いでいるように聞こえました。とても早く話されていましたが、聞きやすかったです。

ただ、着陸後少し気になったことがありました。着陸し、速度が遅くなったころ、カチャカチャとシートベルトを外すような音が聞こえました。それも割と数が多く感じました。もちろんまだベルトサインも点灯していますし、外すような指示も出ていません。


駐機場に到着。ジェットスターは一番端のブリッジを使います。右の隣がJAL、その奥がAIRDO、さらに奥は国際線でタイガーエアが使っていたりしますね。

この時間帯は既にADOとJALは朝一が羽田へ出発しており、2便目もまだですので空港にいるのは我々Jetstarのみになります。

ひとつJetstarに乗ってるなぁと感じたことがありました。降機時、次の折り返しがありますので、とCAさんが早めの降機を促していたことです。
他にも機内で出たごみを座席に残していかないようにというアナウンスもありましたが、これはよく聞きますよね。上もたまに聞くことがあるでしょう。

ともかく、無事に到着しました。

安く旭川と成田の間を移動


All day, every day, low fares』Jetstarの機体に描かれたオレンジの文字。その通り、基本的には低価格で航空券を提供していただけます。もちろん例外を除いて。様々制限があったり、手数料が必要だったりという点はありますが、安く移動したいという人のニーズにこたえています。

JetstarJapanによれば、この成田=旭川線は5,990円~38,190円とのことでより安く旭川と関東との間を移動することができるようになりました。そして、他社と運航時間帯も少しずれていますので、それぞれのニーズを拾っているのではないでしょうか。

特に閑散期では直前であっても低価格でとることもできるでしょう。より安く確保したいのであればセールを狙うのがひとつ手になるのではないでしょうか。よくチェックされてみてください。

JALやAIRDOの有償航空券もそれなりに安い価格で販売されていることもありますが、Jetstarほどの価格はなかなかでないでしょう。それぞれの良さを知って検討されてみてください。

印象良きJetstar


雪深い季節には、一面の銀世界にシルバーの機体。より映えるのではないでしょうか。とてもかっこいいですね。

気になっていた路線で、Jetstarへの搭乗は初めてでしたが、悪くはなかったなという感想を持ちました。

クルーの対応は良く、これが普通なのかもしれませんが挨拶から安全確認までしっかりしている印象でした。ただ、機体の構造上かもしれませんがギャレーでの話声はギャレーから少し離れている席でも聞こえてしまいます。二度目ですが印象は良かったです。

テーブルの汚れが少し目立っていたことも気になりましたが、あまり贅沢は言えません。しかし、搭乗から降機までのシステムや案内に関しては的確でわかりやすくすごく良かったかなと思いました。

乗客はレジャーとみられる方が目立ち、若い層はもちろん、子連れの方々もいらっしゃいました。

LCCのおもしろさ

今回とてもLCCに乗ってるなぁ~ということを感じました。それはコストを抑えて運航するうえでの工夫が良く見えたということであり、そのシステムがおもしろいと感じたということです。

到着後は、機内清掃の負担を減らすためシートポケット内にごみを残さないようご協力をお願いしますといった内容のアナウンスがあったり。でも、オンラインチェックイン時の安全に関する確認は徹底されていたり、機内での注意喚起や安全に関するアナウンスもしっかりされていた。

コストカットの徹底ぶりと、航空会社とすべき安全確認もしっかりとされており、とても興味深く、安心して搭乗することができた。

今後も動向が気になるエアラインです。成田=旭川線は毎日運航、1日1往復。レアな便です。機会があれば一度搭乗されてみるのも良いかもしれません。

フライト情報

GK801
NRT(09:30) - AKJ(11:20)
A320
定刻や機材は季節や状況によって変更される場合があります。ちなみに、逆の成田行きはGK800便、旭川 12:00発 成田 13:50着です。

 

以上