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【楽勝】ZIPAIR深夜便スタンダード席で帰国/さすがZIPAIR

コスパ最強


貨物専用便から始まった日本航空の完全子会社であり中距離国際線を飛ぶLCC『ZIPAIR Tokyo』。現在では新造機2機も迎え、8機の787-8が世界6か国9都市と日本・成田を結んでいます。

飽きないチャンギ


ZIPAIRの成田行きは深夜1時台にシンガポールを発つ。Jewelにある滝は22時には止まってしまいます。出発までの待ち時間にJewelを訪れて水が流れていないのを見てみるのも面白いかと思います。

チェックイン


ZIPAIRはJALと同様第1ターミナルを利用しています。今回チェックインカウンターはRAW4という場所で行われました。このさらに奥のRAW1ではJALのチェックインが行われていました。

今回、チェックインカウンターが混んでいるということはありませんでした。また、スタッフの方はみなさん基本英語での対応となっていました。しかし、ご存じの通りチェックイン時はパスポートを提示することで航空会社側が手続きをパパッと進めてくれますので、英語での応対が少し心配という方でも大きな問題はないでしょう。

出国


チャンギでは搭乗前に保安検査が行われますので、搭乗前の保安検査前までは飲み物を持ち込むことができます。出国は自動のゲートで行われますので簡単に通過できるでしょう。

出国後もシンガポールの外気を吸うことができるのがチャンギのおもしろいところ。Discovery Gardenという洒落た庭みたいなスペースが出国後にありますので、最後にシンガポールの気候を肌で感じ、搭乗ゲート付近へ向かいます。

また、夜中のチャンギ国際空港に並ぶ世界のエアラインを眺めることができるのもおもしろいところですね。深夜0時を過ぎた頃でも蒸し暑い赤道直下のシンガポールです。

搭乗


保安検査が開始されるまでは近くで待機している必要があります。保安検査開始後早めに検査を通過できれば、待合室での座席を好みに合わせて選ぶことができるでしょう。それなりの座席が用意されていますので、787サイズぐらいであれば座席が埋まるということは考えにくいかとは思います。


さて、成田までお世話になるZIPAIRの787-8。やはり顔と言い、翼と言い、滑らかなラインが美しいですよね。

成田からの前便が少々遅れて到着し、待合スペースにはこれからご一緒するクルーチームがいまだ待機されていました。

強いZIPAIR


ここで軽くZIPAIRについて触れておきたいと思います。ご存じの通りZIPAIRはJALグループのLCCであり、中距離国際線を中心に運航している日系のエアラインです。

いわゆるコロナ禍に就航し、初めて搭乗客を迎えることができた便は、成田からソウルへ向かう便。ソウル線初便の搭乗者は2名。とても異色なエアライン。また、ZIPAIRとして初めて就航した成田バンコク線においても、当初は貨物便からスタートし、旅客便もはじめはバンコクから成田へ向かう便のみであり、成田からバンコクへ向かう便にお客さまを乗せることができるまでには時間がかかりました。

現在では成田から、アメリカ/サンフランシスコ・ロサンゼルス・サンノゼ・ホノルル、カナダ/バンクーバー、韓国/ソウル、タイ/バンコク、シンガポール、フィリピン/マニラへ就航しており、たくさんの搭乗客を運んでいるようです。

深夜フライト【フライト情報】


離陸時はJALグループ便と同じように機内の照明が暗く設定されました。黄色い照明になっています。

ちなみに今回は座席指定をせずにチェックイン時のランダムに任せてみました。今回の便は比較的すいており、窓側か通路側かの座席が割り当てられており、中央に着席されている方は見当たらなかったかと思います。また、窓側のブロック3席をおひとりで使われている方も多く見受けられました。

FLT情報

ZG54 SIN-NRT
01:20 - 09:05
※どちらも現地時間。時期によって定刻が異なることがあります。

離陸後の機内

シンガポール時間深夜1時50分頃、日本時間深夜2時50分頃にチャンギ国際空港を離陸。順調に進めば、成田までは離陸後約6時間のフライトとなるはずです。

離陸時は照明が落とされますが、ベルトサイン消灯後一度機内が明るくなりました。その後1時間~1時間半程度で事前に注文した方や機内販売で購入された方の機内食の提供等が行われます。そして、しばらくすると機内の照明は暗くなり、おやすみくださいという雰囲気になります。

JALの国内線787感覚


黒を基調としたスタンダードシート。シートピッチは約79cmと大手と比べても遜色ありません。

足元のスペースにも余裕があり、中距離の国際線であっても問題なく過ごすことができるでしょう。また、頭上には広々のコンパートメントがありますので荷物は上にあげてしまうというのも一つ手かと思います。

ヘッドレストも頭を包むように変形することが可能ですし、上下の動きも可能です。しかし、JAL国内線で採用されているヘッドレストのように、下方向への可動域は広くなかったように感じます。

JALの国内線787感覚と先述しましたが、違和感を持たれる方もいらっしゃるでしょう。そう、モニターの有無が異なっているのです。ZIPAIRでは全席にモニターの設置がなくすっきりとしています。


折り畳み式のテーブルに加え、ドリンクホルダー付きのタブレットホルダーが備えられています。

グレーの部分はゴム素材となっており、端末が滑らないような工夫がされています。この部分にタブレットやスマートフォンなどの端末を置いて、自身で映画や映像作品などのエンターテインメントを楽しむという方式になっています。

テーブルは完全にJALの787国内線仕様機と同じかと思います。


また、こちらはZIP Full-Flatシート。クラスJ的存在でしょうか。クラスJとは異なり特にサービスが変わるわけではありませんが、フルフラットシートでゆったりと快適に過ごすことができるというものです。

しかし、FSCとは異なりマットレスや毛布などの無料提供はないはずですので、注意が必要です。ご自身で持ち込むか、機内販売でのセットを購入する必要があります。

夜明け


最新の着陸予定時刻の1時間半前にアナウンスが入り、機内が明るくなります。シンガポールからであればあっという間です。しっかりと寝ることができればよりあっという間に感じるでしょう。LCCでありますから、機内食やドリンクといった就寝の妨げとなるようなサービスもありません。自分のタイミングで心置きなく寝に入ることができるのです。この点LCCのメリットかと思います。

ZIP最大の魅力


先ほどモニターがないと紹介しましたが、そのマイナス点がどうでもよくなるZIPAIRに乗るメリットがあります。

それは『Wi-Fi』です。ZIPAIRではWi-Fiに接続し、すべての搭乗者が【無料】でインターネットを使用することができます。

テキストベースのSNSの閲覧はもちろん、チャット形式での連絡やフライトレーダーをチェックすることだってできてしまいます。これは大きな大きな魅力であります。

その他にもZIPAIRオリジナルのエンターテインメント等が閲覧できます。画像のようにフライトマップや時間、飛行距離などのフライト情報も確認することができます。

非常に便利です。

また乗りたい


およそ6時間のフライトを終え、成田に到着です。なんの不便もなく快適に過ごすことができました。もちろん、国内線で過ごす2~3時間のフライトとは異なり、決してとても楽であるというわけではありません。さらに今回のフライトは深夜便ということもありました。

しかしそんな条件の中でも、またZIPAIRを選びたい、そう思うことができたフライトでした。FSCでもLCCでもないZIPAIRにしかない良い空気感がありました。

搭乗した際のおかえりなさいませというお出迎え、日本のエアラインらしい手厚い接客。

ちなみに、今回のフライトは運賃と空港使用料でおよそ3万円でした。普通に考えればとても安いですね。そして、Wi-Fiが使用できる。
同路線のLCCの相場としては時期によって少々高く感じてしまうかもしれませんが、乗る価値はあります。

是非、成田発着の中距離国際線を利用される際は時間帯にも応じてZIPAIRの利用を検討されてみてはいかがでしょうか。きっと素敵な空の旅をすることができるでしょう。

 

以上