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【JALではレア】JALの国内線仕様787とは

JALではレア機

日本のエアラインであるANAがローンチカスタマーとなったボーイング787。国際線はもちろん、国内線でもたくさんの787が活躍しています。国内の主要空港はもちろん、その他多くの地方空港でもANAの787を目にする機会があるでしょう。787が初めて定期便に投入されたのは2011年のこと。羽田から岡山までの日本国内線で運航されました。国内線での787運航歴が長いANA。それに対し、JALはどうでしょうか。

JALグループが運航するボーイング787型機は合計で約50機ほどあり、ほとんどの機材は国際線の主力機として世界中を飛び回っています。また、一部の機材はZIPAIRへ転籍し成田と世界を行き来しております。

そんな中、2019年には国内線での運航が開始されました。それまでなかったJALの787国内線仕様機が誕生したのです。

バトンタッチ


JALの787国内線仕様機が就航する少し前、同じく国内線にJALの新しい主力機であるA350-900が就航していました。それまで、国内幹線では777が主力として飛び回っていましたね。2024年現在、JALに残る777は国際線仕様の-300ERのみ。国内幹線の主力機が777からA350、787へとバトンタッチされたのですね。

24年2月現在、A350は15機が国内線で活躍しています。それに対し国内線仕様の787は4機となっており、他の機種と比べても数が少ない機材です。

ちなみに、JALグループで運航機材数が最も少ない機種はJACのATR72の2機ですね。

JAL国内線787

計4機
JA846J~JA849J

機内仕様

シートは同時期に導入されたA350と同じく、JAL国内線の新仕様のシートが採用されています。クラスはファースト、クラスJ、普通席の3クラス、計291席。A25仕様の767より少し多くの乗客を乗せることができます。しかし、A350のX12仕様とは100席の大きな提供座席数の差があります。もちろん787の方が機体サイズ的にも小さいわけですからそうなるのも納得ですが。

配列はファーストが2-2-2の1列のみ。クラスJは同じ仕様のシートを搭載するA350より横が1席分少なく、2-3-2とゆとりのある配列となっています。普通席はA350と同じく3-3-3が基本となっています。


個人用モニターも全席についております。フライトマップや映画、オーディオといった機内エンターテインメントをモニター画面の方でも楽しむことができるようになりました。しかし、同じく個人用モニターを装備するA350では機外カメラが利用できますが、787ではそのサービスはありません。


先述した通りシートはA350に搭載されているものと同じであり、テーブルかカップホルダーも同じものとなっています。

半分にたたまれた状態で収納されており、前後にスライドすることができるタイプのテーブルとなっています。また、カップホルダーもついており、テーブルを出すことなくドリンクカップを置いておくことができます。


787といえば、やはり電子シェードではないでしょうか。JALのA350-900では電子シェードは採用されていませんから、787ならではの機能となります。

意外と出会わないレア機


国内線では4機のレア機。羽田=福岡、伊丹、新千歳の3路線で飛んでいます。羽田や伊丹ではよく見かけるかもしれませんが、それでもタイミングが良くなければあまりお目にかかることができなかったりもするでしょう。逆にタイミングがよければ何機か並んでいるところを見ることもできるでしょう。

国内線仕様の787をどこかで見かけたら、心の中でラッキーと思うのもいいかもしれません。また、787には787なりの良さがありますので、普段あまり787に搭乗されない方でもたまにはあえて787を選んで、自分の好みに合うか確かめてみるのもいいかもしれません。

そして、24年8月は4機しかないこの機材ですが、羽田=石垣線に1日2往復投入されることとなっています。

就航から10年以上が経過している787ですが、JALでも主力機としてバリバリ活躍中です。今後も何事もなく飛んでほしい限りです。

 

以上