最強トイレを持つ機材
この記事ではANAの一部機材に存在する窓付きのラバトリーを紹介します。航空機の化粧室というと、機材によってはスペースがとてもコンパクトな印象があるものも多いかと思います。しかし、機材や化粧室の設置場所によっては車いすに対応している化粧室であったり、また世界に目を広げると必要以上の広さを持った化粧室も存在したりします。
どの機材?
ANAが世界で1番初めに導入した『787』。ANAの787は国際線はもちろん日本国内の多くの空港でもよく見かける機材かと思います。
そんなANAの787ですが、787は787でも-8、9、10と3タイプが存在し、さらにはその中でもそれぞれ機内の仕様が異なるなど、ひとことに787といっても様々なタイプがあります。
78M
少し前のいわゆるコロナ禍の頃、変わった機材として話題に上がることが多かった『78M』。
この機材は国内線国際線兼用機という扱いとなっており、現在も国内線、国際線どちらでも活躍しています。ただ、内装は国際線仕様となっており、ビジネスとエコノミーの2クラスで、ビジネスはANA BUISINESS CRADLEが42席搭載されているタイプとなっています。
国内線で運航される際はもちろんプレミアムクラスとなり、国内短距離路線で運航される際はプレミアムクラスのオペレーションが大変そうだなと思ってしまう機材です。
最強トイレ
こちらが窓付きトイレでございます。ポートサイド(機体左)側の翼の付け根辺り、22列目と23列目の間にある化粧室が、この化粧室に該当します。
この機材は787です。787では電子シェードが採用されており、客室の窓でこのような物理的なシェードを見ることはまずないでしょう。しかし、ここにはシェードが設置されています。そして、それだけではありません。
シェードがついている
電子シェードも搭載されているのです。もちろん、下のボタンを押せば窓からの光はだんだんと小さくなっていきます。
物理的なシェードに加えて電子シェードもついております。
電子シェードもついてる
さらに、この化粧室はただ窓がついているというだけではありません。
最強ポイント
このトイレは窓がついている化粧室であり、ウォシュレットがついている化粧室でもあり、車椅子可の化粧室でもあり、おむつ交換台を備えた化粧室でもあるのです。
この3つ+窓を備えた化粧室は機内でここだけでしょう。この機材であればウォシュレットは機内にある化粧室のほとんどが備えていますが、車椅子可の化粧室はまずここのみ、またおむつ交換台を備えている化粧室は3つあり、そのうちの1つとなっています。
開放感
化粧室内にはもちろんですが鏡が設置されています。この化粧室では洗面台の上部に加え、姿見のような大きな鏡も備えられています。その向かい合った鏡と窓から見える外の景色により、非常に開放感のある化粧室となっているでしょう。
狭くて圧迫感があるトイレが苦手という方がいらしたら、こちらの化粧室を使用されてみるのもいいかもしれません。
また、画像のように外の景色を眺めることもできます。ただ、後ろでお待ちのお客さまがいらっしゃる場合もあるかと思います。美しい景色に見とれすぎないよう注意が必要です。
日中の便ですと、窓からの光で化粧室内明るくなっております。そのため化粧室の鍵のかけ忘れにはご注意ください。
空の旅のたのしみ
先述した通り、今回紹介した窓付きトイレを搭載した機材は、ANAの予約画面または運航状況の画面で機材が『78M』となっているものでございます。また、位置は赤枠で囲ってある化粧室となります。
是非、該当する機材に搭乗される際は空の旅の小さなたのしみにしてみてください。
以上