LCCならではの”良さ”
国際線、ましてや中距離でLCCなんて考えられないという方もいらっしゃるでしょう。しかし、LCCならではの魅力にも目を向けていただきたいのです。そして、感じたことをお伝えしたいのです。
深夜便のススメ
寝ることに徹したい方も多いであろう深夜便。しかし、FSCであれば離陸後しばらくしてからミールサービスの提供が始まり、その後機内が暗くなりおやすみなさいという雰囲気になります。
エコノミーであればその間、食事やドリンクのサービスをパスして寝ようと思っても周りがにぎやかだったり、いい香りが漂っていたり、後ろの方が食事をされていればリクライニングに関しては配慮しなければならなかったりとするかと思います。
LCCならではの静寂
LCCの場合、機内販売の注文が入らない限り、通路にカートがでることはないでしょう。また、ドリンクやお菓子、食事の提供もなく、クルーと乗客との間でのやり取りや動きもありません。
その分、ざわざわとするようなことが起きにくく、静かな空間がつくられやすいのでしょう。また、機内食も全員が注文するということはまずないでしょうから、機内食のおいしそうな香りが漂ってくることも考えにくいでしょう。
しかし、周りに機内食やドリンクなどをご注文されている方がいらっしゃった場合には話が変わってくるかもしれませんが。
機内の動きが少ない
機内食の受け渡しやクルーと乗客との間での小さな会話が少なく、静かな機内環境がつくられやすい。また、機内食のおいしそうな香りが機内に漂うことも考えにくい。
そのため、特に深夜便では寝ることに集中できる環境がより整っているとも考えることができるでしょう。
余談ではありますが、少しでもフライト時間を短く感じるためには、2つの行動があるのではないでしょうか。『よく寝る』か『動く』と考えられます。
よく寝る
昼夜便問わず、深く快適な眠りにつくことができてしまえばフライトはあっという間。そのためには自分でできる環境づくりと、機内の環境が大切。
動く
映像プログラムやオーディオプログラムなどのエンターテインメントを楽しんだり、食事を十分に堪能したり、景色を楽しんだり、自身がこなさなければならない作業をしたりと機内でできるアクションを起こし続ける。
《小話》JALとの共通点
『Cabin crew Prepare For Landing』や『Cabin crew Remain Seated』といったコックピットからの業務連絡をJAL系に搭乗されたことがある方であれば1度は耳にしたことがあるでしょう。
ZIPAIRでもそれが同じだったのです。到着約30分前、コックピットから機内にPrepare For Landingの連絡が入りました。
絶妙な空気間
日系の大手航空会社と比較した時に、客室乗務員の格好の違いが目立つかと思います。大手FSCの場合、服装や髪形がビシッとされているイメージがあるかと思います。もちろん、サービス時には少しやわらかめの格好をされていることもあります。
しかし、LCCの場合靴に関しても機内で動きやすそうなものを着用されていたり、髪形に関しても締まりすぎていないような印象を受けます。ただ、サービス面や安全に対する配慮の面でどちらもかけることはありません。
また、LCCではできるかぎりのサービスというのはしてくれますが、こちらに踏み込まれすぎないというのも1つ特徴ではないでしょうか。
表現の仕方が難しいですが、どちらにもそれぞれの良さがあるのです。それもまた乗ってみて初めて雰囲気が合うか合わないかがわかるのです。
FSC・LCCで分けておハナシするのもあまりよくないのかもしれません。それぞれの航空会社、その便で一緒になったチームが作り上げる機内の環境。特に日本のエアラインではFSCだから、LCCだからということはないかもしれません。それぞれのエアラインに魅力があり、良い雰囲気がある。
皆様も様々な航空会社の機内の空気感や違いをご自身でお確かめになられてはいかがでしょうか。
以上