旅するおしゃべりくまさん

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【国内線最大】めちゃ空きの777-300で那覇へ

ANAに残る777-300


日本の空から数を減らしたボーイング777-300型機。2024年現在、ERタイプではない777-300はANAで5機が活躍中です。

翼は特段長くない


羽田空港は66番からの出発となりました。このスポットに駐機している777-300を展望デッキから見るとデカさがひときわ目立って見えるでしょう。

777-300の全幅は60.9m。これは777-200と同じ長さ。十分大きいですが、翼の長さに関しては777-200と変わらないということになります。

ただ、長距離国際線で主に活躍している777-300ERの翼端にはレイクドウイングチップが装着されており、翼が少し長くなっていますね。そのほかにも-200LRの翼も同じ長さをしています。

  777-300 777-300ER
全幅 60.9m 64.8m

強風と離陸待ち


前で翼の長さに関して記述しましたが、見た目に777-200と少し異なる点があります。
777-300の特徴は何といっても胴体の長さと座席数ではないでしょうか。

777-300は片側に5つの非常口が設置されています。うち1つは翼の上に設置されており、翼状には緊急脱出経路のガイドがペイントされています。


南寄りの風が強く吹いている羽田、RWY22からの離陸です。離陸の順番を待つ間、大きな期待で風を受けて小刻みに機体が揺れているのを感じることができました。

耳に残るエンジン音を鳴らし那覇へ向けて離陸です。


離陸後は川崎市を眺め、少し進むと相模湾、さらに先には富士山をきれいに望むことができました。

夕方のゆったりとしたフライトの始まりです。

がらがらの機内 ー座席周り


こちらが機内の様子。なんとも独特な雰囲気を画像からも感じ取ることができるのではないでしょうか。今のANAではなかなか見ることのできない、この色のシート

普通席の座席配列は一部を除き、堂々の3-4-3、計10列の配置。座席数は514席と国内線最大を誇ります。

また、中央にある荷物棚が777に乗ってるなぁ~と感じさせてくれます。荷物棚がすべて開いている状態だと高さに少し狭さを感じるかもしれません。


ひじ掛けにはボタン類のパネルがあります。最近は国内線にもモニター付きの機材が増え、ひじ掛けはスリムになり、音楽やラジオ専用のパネルや機器は見かけなくなってきました。

また、パネルの右側、大きめの穴が二つ並んでいます。これは現在機内で配られるイヤホンとは異なるタイプの、音を聞く機器を差し込む口でしょう。その下に通常のイヤホンジャックも備わっています。


立派なテーブルも備えています。テーブルはほかの機材に比べて少々大きめに感じましたが気のせいでしょうか。参考に置いてある紙はB5サイズです。

穴が開いているタイプのドリンクホルダーがあり、前後にスライドが可能なテーブルとなっています。

ANAには400席越えがたくさん


国内線で活躍する5機の777-300。最近では羽田ー新千歳・福岡・那覇の幹線で飛んでいます。先述した通り国内最大の座席数を誇るこの機材。

座席数は514席と一度に500人以上の乗客を乗せることができます。以前まではこれに次ぐ座席数を有する機材は777-200で405席でした。しかし、新たに国内線に導入された787-10はこれを上回る429席を有しています。

777のフラップ


太陽が水面へ近づいていき、こちらもまもなく着陸。着陸前に大きく展開されるフラップ。これがまたたまらないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。

着陸


那覇空港に着陸です。ゆっくりと立ち上がるスポイラーもまたいいですね。着陸後は速度を落とし、ターミナルへ向かいます。

大量輸送を担う


到着スポットのお隣には、搭乗している機材と同じ、777-300が駐機中です。羽田ー那覇間はレジャー客をはじめとし、多くの乗客が利用する路線のひとつとなっています。

ANAも多くの便で大型機を投入しているこの路線。時間帯によってはこのように777-300が続いて投入される場合もあります。

長い胴体と巨大なANAの文字が目を引きます。やはり存在感のある機材ですね。

搭乗便が777-300かチェック


大手2社の国内最大機。座席数においては100席以上の差こそありますが、相手にはなく、それぞれの機材しか持たない魅力があります。

さて、この先に羽田ー新千歳・福岡・那覇などの路線でANAに搭乗される機会がある方で、搭乗する便が777-300か気になる方、ぜひチェックしてみてください。

ANAのウェブサイトやアプリでご搭乗便を検索し、機材の欄に『773』と表示されていれば777-300が使用される予定ということです。急に機材変更になる場合もありますのでご注意ください。

今回のフライトはとても空いており、よりゆったりと過ごすことのできたフライトでした。
日本国内ではANAでしか乗ることのできないこの777-300、まだの方は一度搭乗されてみても良いかもしれません。

 

以上