旅するおしゃべりくまさん

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【Feel Friendly Sky】乗ったらみんな笑顔|ソラシドエア最長路線搭乗記

フレンドリーなソラの旅


明朝6時頃、羽田空港53番スポット前。まだ薄暗い中、出発準備が進められているソラシド機
この記事ではフレンドリーなソラの旅を提供する、『Solaseed Air』に羽田から那覇まで搭乗した様子をお届けします。

工事中


搭乗が始まり機内へと入ります。普段であれば『羽ばたけ笑顔』が流れており、ソラシドに乗っているな、と感じる瞬間でありますが、今回羽田発那覇行とのことで沖縄の自然や風土を感じるようなBGMに変更となっていました。

Feel Friendly Sky ①

特別ボーディングミュージック

羽田=沖縄線限定で、ボーディングミュージックが搭乗した瞬間から沖縄を感じられるようなBGMに変更されているそう。
ソラシドエアによると楽曲は『楽園』『王国』のいずれかを機内で再生するとのこと。

現在駐機中のスポットは53番です。以前までは隣に5251番スポットがあり、ソラシドやANA便で使用されていました。しかし、画像の通り駐機している航空機はおらず、工事車両とみられるものや、コンテナが並んでいました。
この辺りは今後、サテライトと第2ターミナルが建物で接続されるとのことで、それに関連した工事が行われているのではないかと考えられます。

那覇までを共にするクルー


スポットからほぼ真っすぐにプッシュバックです。今回、那覇までは4名の客室乗務員の方が乗務されているとのことでした。

Feel Friendly Sky ②

客室乗務員による自己紹介アナウンス

稀に、乗務している客室乗務員について詳しく紹介される便もあったりしますが、このソラシドエア羽田那覇線ではお客様に楽しんでいただくための取り組みとして行われているそうです。
この記事で紹介しているフライトでも、乗務されていた4名すべてのクルーについて客室責任者から紹介されていました。
それぞれについて素敵な紹介がされており、聞いている側も出発前からとても楽しかったです。

どの航空会社でもある、機内の安全についての案内。多くの航空会社では映像で案内されるが、一部機内にモニターを搭載していないなどの理由でクルーによる実演で、酸素マスクの着用方法や非常口の案内などがされます。
ソラシドエアもその方法をとっており、自動アナウンスに合わせ客室乗務員が機内前方・後方・中央にそれぞれ立ち、実演をしています。

この案内に関しては基本的にすべての乗客が見る必要があります。しかし、今回の場合だと客室乗務員4人、つまり最大4カ所での案内となります。これはモニターでの案内に比べるとしっかりと案内しきれる範囲が少ないかと思っています。
座席によっては、目の前でモニターよりも見やすいというところもあれば、全く見えないという場合もあるかもしれません。

朝日に照らされて


第2ターミナルの前、800番台スポットの前を通り、D滑走路へと近づいていきます。空もだんだんと明るくなってきました。

朝7時前後。この時間に南・西へ向かう便はたくさんあります。着陸機がまだ少ないからか、渋滞はしませんがソラシドの前後にも数機ずつ同じD滑走路へ向かっている航空機がいました。

ポン、ポン『みなさま、まもなく離陸します』
ソラシドエアではお客様に親しみやすく過ごしていただくために、なるべく~致しますではなく~しますとアナウンスを入れているとクルーの方から伺ったことがあります。
たまに、~致しますとおっしゃっていることもありますが、そんなに気にすることではないでしょう。


千葉県の向こうにある太平洋、東の方から昇ってくる日の光に照らされながら、羽田空港を飛び立ちます。


ぐるーっと右に旋回し、どんどん上昇していきます。東京湾上空で旋回を続けると、右手には羽田空港が見えてきます。雲が少ない日は離陸後、羽田空港がよく見え、D滑走路なんかは特によく見えます。D滑走路からの離陸が多い時であれば、後続の航空機が離陸していくのも遠目に見ることができたりします。

富士山


離陸後、上昇をやめるころになると、右手に富士山が見えてきました。離陸時は日の光に照らされていましたが、窓からの景色は概ね北西を向いていますので、進行方向右側はになっています。

座席選びの際一つのポイントにもなるかと思いますが、羽田発の那覇行きは基本富士山の南側を飛行します。そして、朝のフライトや真っ昼間のフライトの場合、進行方向左側の特に窓側の座席に座ると、もちろんですが、日の光を窓越しに浴びることになるので、暑くてたまりません。その点も考えて、座席選びをしてみるのが良いでしょう。
ちなみに、富士山のことについては南西方面へ向かう便すべてが、富士山の南側を通るわけではないので、注意が必要です。

810X


記事はじめの方に搭乗した画像ですが、羽田から那覇まで搭乗した機材です。
この機材はJA810X。2021年7月17日から2023年4月5日まで『神都高千穂 タヂカラオ号』という特別塗装機として運航されていました。

ソラシドエアの地域振興プロジェクト空恋プロジェクト』のひとつであり、通常このプロジェクトでは1年間の運航のようだが、2021年頃の利用者の減少などが考慮され2年間に延長されたという。

空恋プロジェクト

ソラシドエアが運航する機体を活用して、九州・沖縄の地域をPRするもの。
今までにも多くの特別塗装機を運航してきた。

そんな宮崎県高千穂町の特別塗装機で沖縄那覇まで向かいます。

今回のフライトについて


羽田から那覇までのフライトはご存じの通り、日本国内線としてはフライト中、時間に余裕のあるフライトです。冬場は特に余裕があるでしょう。
上空でゆっくりとしている間に、このフライト・フライト中の様子についてご紹介します。

フライトについて

SNA21便 東京/羽田沖縄/那覇
定刻:06:45 - 09:45
機材:737-800 / タヂカラオ号

ソラシドエアの那覇行き朝一番便がこの21便です。定刻に関しては変更となっている可能性があります。また、時期によって変わります。

この羽田沖縄線の航空券は、ソラシドエアのセールソラシドスペシャルなどで購入することができれば、大人1人7,000円弱で購入することもできたはずです。通常の早割でも12,000円程度となっています。

ドリンク


ソラシドエアではソフトドリンクが提供されます。ドリンクはお~いお茶アップルジュースオリジナルコーヒーアゴユズスープの4種から選ぶことができ、とても良い品揃えです。

今回は、アゴユズスープを頂きました。長崎産のアゴ出汁と大分産のユズでさっぱりとした仕上がりになっているそうです。

実際にスープはとてもおいしく落ち着く味わいです。提供される際に泡立っていることがありますが、温かく他の航空会社では味わうことのできないソラシドならではのドリンクかと思います。

窓割り


今回の座席は『10F』。シートマップで言うと翼の付け根1コ前といったところ。
搭乗して座席に着いた際、あっと思ったのだが、座ったときに顔の横に窓がない席でした。

窓枠2枠分のスペースはあるのですが、着席した時に顔の近くに来る側の窓がない席でした。

ちなみに、9Aは窓なしと座席指定画面に表示されていました。窓割は左右で全く同じではない場合もありますのでご注意ください。

窓からの景色としては、エンジンと翼が一緒に見えるといった感じです。翼の上ではないので、下の景色も眺めることができます。エンジンより前ではないので通常に比べてエンジン音が良く聞こえるなどもありませんでした。

シート周り


シート周りはソラシドエアのスタンダードなもので、とても快適に過ごすことのできるシートになっていました。

まず、シートポケットには『安全のしおり』『サービスインフォメーション』『機内誌 ソラタネ』『エチケット袋』が入っていました。
シートポケット内には多くのものが入っている印象で、『サービスインフォメーション』に関してはソフトドリンクのメニューや期間限定の機内販売商品の情報などが載っていてとても参考になり、ドリンク提供時にも助かるものです。

ソラタネ』はソラシドエアの機内誌で、九州に関する記事やソラシドエアに関する記事など毎号興味深い内容ばかりです。ソラタネの他にも、搭載があればANAの機内誌『翼の王国』を頂くことも可能です。


テーブルは普通のサイズで、何か簡単なメモをしたり、タブレットや大きすぎないノートパソコンなどをのせて作業をする際にも使いやすいかと思います。

画像上にB5ノートと同じぐらいの大きさの図を加えました。参考程度にはなりますが、サイズ感はこのぐらいです。

また、テーブルは前後にスライドします。

シートピッチ

ソラシドエアによれば、シートピッチは平均81cmとのことで、よく聞く約79cmに比べると多少広いことがわかるかと思います。

ANAからソラシドエアに転籍してきた一部機材を除き、ソラシドエアの機材の総座席数は174席となっていて、片側29列となっています。
これを他の航空会社と比較してみると、全普通席が同じスカイマークはシートピッチが約79cmとソラシドエアより狭く、総座席数はソラシドエアより3席多く177席となっています。座席列は最後部で30列となっておりソラシドエアより1列多くなっています。
次にANAとJALの国内線専用機ですが、両社は普通席の他に上級クラスを採用しているため、普通席の最後列の番号で比較します。ANA・JALともに最後列は31列となっており、ソラシドエアより多くなっていることがわかります。

以上のことからもソラシドエアのシートピッチは通常より少し広くなっていることがわかるかと思います。

  最後列 総座席数
   SNA           29               174       
   SKY           30               177       
   ANA           31                      
   JAL           31                      

今回、文字だけで伝わりにくい部分がありますので、詳しいことについては各社のシートマップや各社発表の情報をご自身で参照してご確認ください。

機内の様子


とてもゆったりとした空気が流れていました。ソラシドのふかふかしたシートに座りながら朝の空を眺めているとなんだか眠くなってきます。

今回のフライトは割と空いており、隣が入るつもりで前方の方の座席を指定しましたが、隣の中央・通路側の2席どちらとも空席のままでした。

搭乗もスムーズで、乗客としては快適に過ごすことができました。

南西諸島方面の便だと、時期によっては満席で、グループで搭乗されている方が多くおしゃべりが聞こえてくる、少しにぎやかな、そんな印象がありますが、今回の便はそんなことはなく、ゆったり、終始静かなフライトでした。

シークヮーサー


フライトも終盤に差し掛かった頃、機内照明が暖かい色に変わり、三線の音が聞こえるBGMが流れ始めました。

到着地、那覇の気温は24℃です。一足早く機内でも沖縄気分をお楽しみいただくため、これよりウェルカムドリンクとして沖縄を代表するお飲み物、シークヮーサードリンクをお配りいたします。どうぞお受け取り下さい。♪~

とのことで、那覇到着前希望する乗客にはウェルカムドリンクとして『シークヮーサードリンク』が配られました。
カートではなく、トレーに乗せ希望する乗客に配っている様子でした。また、量は到着までに飲みきりやすい領となっており、とてもおいしかったです。

少しすると、窓からは沖縄本島の素晴らしい景色が見えてきます。言葉では表せない素敵な景色です。

Feel Friendly Sky ③

ウェルカムドリンク シークヮーサードリンク

到着前、希望する乗客にはウェルカムドリンクとしてシークヮーサードリンクが配られていました。天気が良ければ、眼下に鹿児島の島々や沖縄本島を眺めながらゆっくりと飲むこともできます。

暖かい地上へ


あっという間に時は過ぎ、降下を始めました。輝くきれいな海にどんどんと近づいていきます。本島南側糸満あたりでは、暖かい気候らしいを見ることができました。

そのまま雲に大きく突っ込むということはありませんでしたが、雲近くを飛行し那覇空港へ。
途中、雨が降っていたのか上空でを見ることもできました。


那覇空港に近づいてきました。先ほどまでは反対側にいた太陽も、乗っている航空機が向きを変えたため、こちらからも見えるようになりました。


そのまま、海に降りていくようにして、那覇空港の第2滑走路に着陸。滑走路面は少々濡れているようで、空港周辺も雲が多く見受けられました。

『皆様、ようこそ沖縄へ。』
『皆様、フレンドリーな空の旅はお楽しみいただけましたでしょうか。フィールフレンドリースカイソラシドエア羽田那覇線の機内にてまた皆様にお会いできることを楽しみにしています。今日も九州・沖縄の翼ソラシドエアとANAの共同運航便をご利用くださいましてありがとうございました。』
『太陽の光に恵まれたここ南国沖縄で、皆様どうぞ素敵なひと時をお過ごしください。』

ソラシドエアオリジナルのアナウンスを聞きながら、スポットへ向かいます。

タキシング中、第一航空の機体や先に羽田を出発したであろうJALのA350を見ることができました。途中、滑走路を横断しスポットに到着しました。


羽田から約3時間、気候が少し異なる暖かい沖縄那覇空港に到着です。

とてもおすすめ


ソラシドエアの羽田沖縄線は1日3便運航しており、時期によっては臨時便が増便されることもあります。

航空券の値段もリーズナブルで、セールなどを利用することができれば、LCC並みの値段で確保することもできたりします。

ソラシドエアはもともと『空から笑顔の種をまく』というキャッチコピーがあり、サービスもフレンドリーでとても素敵な航空会社として有名ですが、この羽田沖縄線ではさらに追加で『Feel Friendly Sky』というキャッチコピーを掲げ、乗客が到着前から沖縄を感じ楽しめるようなサービスを提供していただけます。

過去には便限定で機内でのじゃんけん大会を開催したりと魅力がたっぷりの羽田那覇線になっているかと思います。

また、ここまで紹介したものの他にも、羽田那覇線限定のスマホスタンド(配布を終了している可能性があります)や全路線対象の『オリジナルルートマップ』(配布を終了している可能性があります)なども配布していました。ルートマップなどは窓から外の景色を眺めていたり、写真を撮っていたりする方がいると、客室乗務員の方からよかったらとルートマップを提供しているシーンを何度か見かけました。

普段からフレンドリーなイメージがあるソラシドエアの機内ですが、羽田那覇線はもっとフレンドリーになっています。是非、ソラシドエアのサービスが大好きな方や、お子様連れの方、到着前から機内で沖縄を感じたい方などに乗っていただきたい、とても楽しいフライトでした。

ソラシドエアは那覇から羽田以外にも石垣、福岡などに路線を就航させています。羽田から那覇乗り継ぎで、石垣へソラシドエアのみで行くことも可能です。

是非、ソラシドエアに搭乗して笑顔になって下さい。

 

以上