JTAで飛ぶ非沖縄路線
主に沖縄県を発着する路線を運航するJALグループの「日本トランスオーシャン航空」。西は石垣、東は羽田までの広範囲を14機のB737で飛んでいます。中部や関西、福岡といった主要空港と那覇を結ぶ路線はもちろん、離島と主要空港を結ぶ路線もいくつか運航しています。
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そんなJTAですが、沖縄県を発着しない路線を2つだけ担当しています。その1つをこの記事では紹介します。
青空が似合うJTA機
当日使用されたゲートは85番。改札を済ませ、バスで搭乗機まで向かいます。バスからは第1ターミナル北側に建設されている新たなサテライトターミナルの工事が進行している様子を目にすることができました。北側の一番端のスポットに到着すると左の窓からかなり近くに見える旧管制塔その周辺施設の光景が思い出されます。
バスは計2台で運行されました。このエリアからはA滑走路とさらにその奥に第3ターミナルを望むことができます。
そして、目の前にはこれから岡山までお世話になるJTA機がいます。やはり白地に「JAPAN TRANSOCEAN AIR」の文字と、垂直尾翼に鶴丸をつけた機体には青空が似合います。
さらに、JTAに搭乗する際は「飛行機の頬(=コックピット窓の下)」に注目です。南十字星をモチーフにした「うちなーの翼」のロゴは、そこに込められた想いもその見た目もJTAにしかないものです。
順番に離陸
当日の羽田空港には南風が吹いていたようです。出発する直前に南風時の運用に変更となり、スポットからすぐのA滑走路から内房方面へ向けて離陸です。
離陸時にはA滑走路と平行にあるC滑走路からも別の航空機が離陸していたようで、その姿も眺めながらの離陸となりました。
東京湾を行き交う船舶を眺めながら上昇。しばらくすると右に旋回をします。揺れを伴いながらの旋回となりました。
北側からの富士山
東京湾から本州の上空へと戻り、山梨県側から富士山を眺めます。この辺りでは雪が降り積もっている光景を目にすることができます。
裾野が広がりどっしりとした様子の富士山はいつ見ても安心するシンボルです。
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羽田から岡山までの233便
このあたりでドリンクサービスが始まりました。この日はスカイタイムをチョイス。搭乗者も多くなく、落ち着いた様子でのサービスでした。
さて、この便は羽田から岡山までのJL233便です。JALは羽田から岡山まで1日5便を運航しています。朝は8時台が1便目となり、早朝の便はありません。その次の便が本記事で紹介している233便となります。
羽田=岡山線のJAL便は一部がJTA運航となっています。ただし、季節によってJTAが運航する便が異なる場合があり、※羽田=岡山線に関してはJTA運航がない期間もありますのでご注意ください。
JTAで沖縄県を発着しない
大阪を過ぎ、兵庫も超えるとすぐに岡山空港です。岡山空港は山間にあり、着陸直前にはかなり近くにゴルフコースがはっきりと見えました。
繰り返しになりますが、この便は那覇空港を拠点とするJTAが運航を担当しています。そのため、機内でのサービス内容もおおむねJTA仕様となっています。
搭乗時と降機時には沖縄を感じさせるBGMが流れ、クラスJシートのヘッドレストカバーは紅型のオリジナルデザインが採用されています。
ウイングレットにはヤンバルクイナが描かれ、ふとしたときに、「ん、あれ?、岡山行だよな?」となってもおかしくはありません。
岡山空港に着陸
岡山空港周辺はところどころ発達した雲が見られ、降下中に何度か揺れを伴いました。着陸間際は山々がかなり近く感じスリルがある降下でした。
着陸後は強めのブレーキで無事に岡山桃太郎空港に到着です。
せっかく乗るならJTAでも?
スポットに到着すると、隣には先に到着していた羽田からのANAが駐機していました。
この記事で何度か「沖縄県を発着しない」と記してきましたが、そこがこのフライトの大きなポイントだと考えています。機体も乗務員もサービスもJTAですが、沖縄県を発着しないのでさすがにしまくとぅばによるアナウンスはありません。
岡山のほかに羽田=小松線もJTAが一部便を運航していますのでご利用の際は確認してみてください。また、岡山と小松それぞれからは那覇まで直行のJTA便があります。
エアラインの選択肢が実質3社の羽田=岡山線。もちろん便は限られますが、普段JAL便をよく利用している方や、羽田から近距離の路線でJTAに乗ってみたいという方、せっかくならJTA運航便を選んでみてはいかがでしょうか。
JALのサイトやアプリの予約画面上ではJTA運航便には「JTA運航」と表示されていますので確認してみてください。
以上