2012年4月22日から13年
伊丹を15時40分に出発し、羽田に17時に到着するJL124便。今回はJALに仲間入りをして13年が経つB787でのフライト。また、B787の国内線仕様機が導入されてからもあっという間に月日が経ち、静かに各方面で活躍しています。
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伊丹から787で
本日は伊丹空港18番ゲートから搭乗。18番は中心エリアの端の方という位置づけでしょうか。ラウンジからは少し遠くなってしまいますが、JALグループ便からの乗り継ぎには便利なゲートかもしれません。
曇り空へ離陸
伊丹空港チームに見送られながらスポットを出発。何度か右左しながらRWY16Lにラインナップ。余裕さえ感じる美しい滑走で速度を上げ、伊丹を離陸。
伊丹空港周辺は雲が立ち込めているようで、左旋回をした後は大阪の景色を少し眺め雲の上へ。
就航から13年の787
さて、このフライトはB787-8での運航です。日本の国内線では信じられないぐらいB787が飛んでいますが、そのほとんどがANA機です。JALのB787国内線仕様機は4機のみ。
歴史をさかのぼると、JALが初めてB787を導入したのは2012年のこと。初便は成田からボストンまでのフライトで4月22日でした。
A350-900の国内線初便から約2か月、それまで国際線をメインに活躍してきたB787が国内線仕様機として投入されました。それが2019年のことです。
機内仕様はA350に採用された仕様とほぼ同じで、普通席、クラスJ、国内線ファーストクラスの3クラス291席。全席に個人用画面やUSB電源に加え、AC電源も設置されています。
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これまでの背中がつく面から座面までの全面に革が使用されているシートとは異なり、背中がつく背面のみはファブリック素材というものが使用されています。従来のつるつるする触り心地とは異なり、布の触り心地になっています。
さらに、普通席にもヘッドレストが採用され、上下に動かしたり、頭を包み込むように動かしたりすることができます。
安全のしおりや機内誌が入っているポケットのほか、小物も入れやすい小さなポケットも2つ別で備わっています。
また、テーブルはパタパタと開閉するものになっており、展開時に前後の位置も調整が可能です。さらに、テーブルをださずとも提供されたドリンクをホールドしておくことができる、カップホルダーも設置されています。
反りあがる翼
他にはない「新」が詰まった機材、というのがB787の特徴な感じがしますが、その1つであろう「美しい」とも表現できるこの翼。
すべてドリンクを配り終え、少しだけ機内販売の案内があり、そのあと羽田に向けて降下を開始。
翼の後ろ側の付け根当たりの席から窓の外を眺めていると、離陸時や上昇時に翼の「しなり」をより感じることができるでしょう。
降下中の眺め
雲の下へ降りてきて、木更津や袖ケ浦などの内房エリアを眼下に飛行。ここからはアクアラインや海ほたる、風の塔の横を高度を下げながら飛行していきます。
だんだんと海面が近づき、東京湾を航行する船舶やその航跡を窓からも確認することができる羽田へのアプローチです。
RWY34Lに着陸
着陸直前にはD滑走路を俯瞰で見ることもでき、今回は連絡橋をベトナム航空がわたっているところでした。そして、より滑走路面へ近づくと右手には各社の格納庫を目にすることができます。
さらに、JALの国内線を飛ぶ航空機たちの巣である第1ターミナルを見ながら無事に着陸。
着陸後はウィーンウィーンという電子音とともにフラップが収納されてきました。
定時に対する意識
着陸後のアナウンスによると、「着陸時点で定刻を6分ほど過ぎている」とのことでした。また加えて「お急ぎのところ遅れての到着となりましたことお詫び申し上げます」とアナウンスがされました。
個人的には許容範囲内というかルール上もまだ遅延判定ではない範囲ではないかと思いますが、時間を大切にする、日本だなぁという空気を感じました。また、伊丹線ということもこのアナウンスがされた理由の1つにあったかもしれません。
到着は17番スポット。お隣には767が2機連続で並んで出発準備中の様子でした。
B787もネットワークがすごい
国内外短距離から長距離まで多くの路線で就航しているB787。ちょっとアザラシに見えなくもない美しいフォルムをしています。この顔のフォルムも従来の航空機とは異なりB787の大きな特徴の1つでしょう。
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国内幹線の限られた路線にのみ投入され続けた国内線仕様のB787ですが、2024年からは羽田=石垣線、2025年からは宮古線にも投入されるとのことでさまざまな役割を果たしているようです。
これからより搭乗する機会が多くなる方もいるであろうB787です。どうかこれからも安全に飛び、空の安全を守り続ける一員であってほしいと願います。
以上