沈む夕日から遠ざかるフライト
出雲縁結び空港から羽田空港までは1日5便をJALが運航しています。この記事では後ろから2番目の夕方便を紹介します。
(広告)
コンパクトな出雲空港
島根県にある出雲空港、それなりに発着便数のある空港ですが空港自体は比較的コンパクトなサイズとなっている印象です。
また、ターミナル内はとても利用しやすい構造となっており、3階には飲食店と展望デッキ、2階にはお土産ショップやカードラウンジがあり、お土産ショップからそう遠くない場所に保安検査場、1階にはチェックインカウンターとコンビニなどがある、といったつくりになっています。
出雲空港にはJALグループ便とFDA便が就航しています。「JALグループ」と表現しましたが、出雲空港はJAL、J-AIR、JACのJALグループ3社が集結する地方空港なのです。
就航地も多岐にわたり、JALは東京をはじめ福岡、伊丹のほか、隠岐との間にも便を就航させています。また、例年8月には季節運航便として新千歳までの直行便も運航しています。
FDAは静岡、小牧、中部と出雲の間に便を就航させており、どれもカラフルな機材で運航しています。
元特別塗装機
羽田までお世話になるのは、平常時の出雲空港で見ることのできる機材としては比較的大きいB767です。また、この日はJA614Jでの運航となり、この機材は以前「JAL Colorful Dreams Express」として活躍していた元特別塗装機です。
(広告)
ターニングパッド
出雲空港には滑走路に平行する誘導路がなく、駐機場を出発後は滑走路を走行し滑走路端のターニングパットで回転。日本国内、このような形をした定期便が就航している空港はいくつかあり、出雲空港もその1つとなるわけです。
離着陸以外で滑走路を地上走行することはこういった空港以外ではなかなか経験することはないため、どこか珍しさを感じるものです。
スタンディングテイクオフ?
ターニングパットを使い、宍道湖方面に正対。一度停止。そのまま、うぅぅ~んとエンジンの出力が上がる感覚が機内に伝わり、数秒後に加速。滑走路脇すぐに見える民家を眺めながら出雲空港を離陸し、夕方の空へ上昇していきます。
離陸直後には宍道湖が見えましたが、その後すぐに雲の上へ。
遠ざかる夕日
西から東へ向かうフライトですから太陽が沈むのとは逆の方向へ向かって飛行します。そのため、夕日は進行方向の後ろ側に見えるのです。
かなり後ろを向かないと見えないかもしれませんが、雲の上を飛んでいますので青空と夕日とのコラボを楽しむことができます。
少々の揺れ
ほぼ満席での運航となったJL284便。羽田まで長くはないフライトですが、ドリンクサービスも落ち着いた様子で行われ、トラブルもなくいつも通りのフライトでした。
出発前に風の影響で揺れる可能性があるとアナウンスがされていましたが、房総半島上空で雲に入り少し揺れに遭遇したくらいで、そのほかは順調なフライトに感じました。
着陸時には真っ暗
巡航中に日没時間は過ぎ、羽田に着陸するころにはすっかり夜になっていました。D滑走路、格納庫、と眺めながら羽田空港に無事着陸。
次々に着陸してくる後続機を横目に14番ゲートへと移動。
最終1本前の羽田行き
今回搭乗したのはJL284便で、出雲から羽田へ向かう最終便の1つ前のフライト。おおむね16時台に出雲を出発し18時頃羽田に到着するフライトです。
飛行時間も1時間と少しで過ごしやすいフライトなのではないでしょうか。18時台到着であれば羽田から先、国内各方面へも乗継便がまだまだある時間帯ですのでその面でも便利なフライトかと思います。参考として2025年4月時点でのダイヤを掲載しておきます。機材は基本B737かB767が投入されるでしょう。
16:35 - 18:00